京都砂川少年剣道錬成会は、約半世紀前に地元の剣道を愛する保護者の要望に応えて、初代道場長の故廣瀬俊二師範が小学生らを指導するようになり、現在は京都府警察学校剣道場をお借りして週四回の錬成を行っております。これまでに数多くの少年剣士を育成し、社会に送り出してきております。

私たちは以下、五箇条の道場訓を目標にしています。

一、 礼儀を正しく、規則を守りましょう。
二、 服装を整え、道場を美しくしましょう。
三、 正しい剣道と、学習に励みましょう。
四、 野外錬成で、共同生活に親しみましょう。
五、 強く明るい、素直な子供になりましょう。

地味で平凡な道場訓ですが、子どもたちや父母の方々にも理解しやすく、日常生活でも実践できる内容として定められました。

当錬成会は、多くの伝統的な道場と異なり、広く地域に存在する子どもたちに、剣道を通じて健全な心身の鍛錬を願う父母が中心となって運営しているものです。実際にご指導願う教師会の先生方は、卒業生の父母やOBであり、それらを支えてくださるのは現役道場生の父母、多くの砂川を巣立ったOB達であります。少年剣道が社会で一定の役割を果たし、立派に育成を達成するには、指導を受ける子どもたち、指導者、それらを支える父母の三者が、3つの歯車としてしっかりと結束することが大切だ、との思いで日夜励んでおります。

当錬成会は、規約の下に運営は父母による錬成会、指導は教師会で構成され、両者の緊密な連携により入会から卒業まで子どもたちの指導に当たっております。この他に、卒業生によるOB会、卒業生の父母による後援会もあり、周年行事などでは全面的なご協力をいただいております。

青少年の育成は、父母にとっても、指導者にとっても、息の長い忍耐を必要とすることは言うまでもありません。剣道を愛する父母や子どもたちがいる限り、剣道を通じた心身の鍛練こそが健全育成に資するということを社会に理解されるべく、努力して参ります。